えび千両ちらし(駅弁)

ちゃる

2007年03月25日 12:23

ながの東急B1で駅弁まつりをやっています。今回、一寸私の好きな駅弁がくるという情報を仕入れたので、早速購入しました。(人に頼んだけど)


「えび千両ちらし」
千二百円(税込み)
新潟県の新発田三新軒
※写真をクリックすると画像が大きくなります





金色の箱、水墨画風の海老の絵。手で箱を持つとズシッ!とくる重さ。まさに「千両箱」の予感である。
ズシッとくる重さの駅弁ってあまりないんだよね。これは一寸楽しみだ。



蓋を開けたところ。厚焼き玉子がびっしり敷き詰められている。その上に海老のそぼろ。見た目が華やかである。この辺り、さすが「千両箱」を意識してるなとおもう。
だが・・・・これだけじゃあまりに寂しすぎやしないか?(汗・汗・汗)
見た目はいいのだが、食べる分には食欲をなくすのだが・・・・
これじゃオムライスの方がいいよ・・・と思う。




卵をめくっってみる。
「おぉ~!」と一言。
いか、えび、こはだ、鰻が目に飛び込んだ。ご飯(普通のご飯)の上にはおぼろ昆布。
先に乗っていた卵と海老とあわせると・・・なんとも豪華に感じる。
まさに「えび千両」にふさわしい!(かどうかは疑問だけど・・・でも、楽しい♪)


・海老のそぼろは海老の味を生かしてか、案外薄味。
・イカは塩イカの一夜干し。プリッ、ムチッとやわらかい。
・鰻は甘すぎないタレで結構肉厚です。
・コハダは酢で〆てわさび醤油で絡めたもの。全体の味をピシッとまとめます。
・海老は「酢通し醤油からめ」とかいてますが、非常に薄味で海老の甘さがいい。
・卵焼きも自分のところできちんと焼いていますね。卵はだしがたっぷり入ったしっとり系の卵焼き。酒と醤も少し混ざっているように感じます。この卵だけでも酒のつまみになりますが、下のご飯や具と一緒に食べるとお弁当の味が引き立ちます。(お弁当類の卵焼きは冷凍が多いなか、これはポイント高い)
家で焼いた美味しい卵焼きの味がする。そう、懐かしい卵焼きだな。卵焼きの焦げ目、混ざりきっていない白身とかがなんか家庭的。でも、それがこのお弁当の味の全体の底上げをしている。
・ご飯は薄~い酢飯ですが、小さい胡桃とかんぴょうが混ざっています。この胡桃の味がまたいいですね。酢飯に砕いた胡桃、これがよく合います。
・ご飯の上にはおぼろ昆布が敷き詰めてあります。
・ガリも卵の下に隠れていました(笑)
・肉は一切入っていません。


なんだろ・・・とてもね、暖かい気持ちになります。そう、一つ一つ丹念に作った家庭的な卵焼きの味と魚の味を壊さない職人技の味やご飯など全体への工夫。
長旅で持ち歩いても腐らないようにするためにか、駅弁で魚が入ってるものは甘辛くしてあったり、逆に酢がきつ過ぎて、魚本来の味が飛んでしまってる事が多い中、これはさりげなく工夫を凝らしたお弁当だと思います。
心も味も温かくなる1品です。
(でも、若い頃なら「ふ~ん、美味しいけどカツ弁当の方がいいや」で終わっていたかも。年になったんだな、私もこういう地味な弁当を好むとはw)



1200円と一見割高ですが、これは列車の中でお酒片手に・・・または桜の下で花を愛でながら・・・と活躍しそうです。
私がリピートした珍しい弁当でした。



これ、あまり知られてないんですが、駅弁の中では私はオススメの一つです。
確かに定食とかの方が安いけど、こんな駅弁持って普通列車でノンビリ何処かに行きたいもんです☆


ながの東急催し物情報
今回は3/22~3/28です。
あと、同じところで作っている「まさか いくら なんでも寿司」も今回出品してるそうです。
鱒・鮭・いくらがのっている。(この3つの頭文字をとったユニークな名前)

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