山梨県立美術館の取り組みに思う

2011年09月21日

 ちゃる at 09:11 | Comments(0) | 雑談
今月、山梨県立美術館に行った時、受付で「この美術館、やるな」と思った事があった。入り口に大きな立て看板で一定の条件が揃うと常設展・特別展が無料になるそうだ。
美術館HPによると・・・

・65歳以上の人(県外在住者は常設展のみ)
・障害者手帳持参・介護の者1名
・小学校未満の幼児
・小・中・高・特別支援学校生(土のみ無料)
・11月20日(県民の日で無料)



年1回なりは無料や幼児・65歳以上の人への無料は普通。しかし、土曜限定とはいえ高校生まで無料、更に県内宿泊者割引については「この美術館、やりますな!」と思った。また、自宅に帰って美術館のHPを見ると「年間パスポート」及び「ミュージアム甲斐in券」という県立のいくつかの施設共通の年間観覧券など色々企画されているようだ。
ミュージアム甲斐・ネットワークについて


他には割引と異なるが、視覚障害者のためにミレーの作品に書いてある人物像をわかるように点字で形どったり・・・というのもあった。
これら一連の事を通して「福祉が充実してる美術館」のイメージである。



確かに美術館や博物館はネズミーランド(ディズニーとは言わないぞ、私は)とは違ってワイワイガヤガヤな場所ではない。また、公園のように家族でお弁当を広げてノホホ〜ンとくつろぐ場所でもない。この手の施設は「黙って見てあるく」というのが正しいと思う。しかし、その「黙ってみる」という行為の中に「作品を目で見て肌で感じる」という貴重な体験を出来ると思うし、そのような公共施設でのマナーもみにつくのではないか。
美術館や博物館に入るには通常、お金がかかるので子育ての親には中々足を踏み入れずらい場所でもあると思う。しかし、そのきっかけになりえる取り組みがこの山梨県立美術館で行っていると感じた次第だ。


この手の金の絡む事は「県立で金があるから出来るんだ」と言われればそれまでだ。だが、私はこの取り組みは金だけの話ではなく「将来への集客」「教育・文化」「県民の財産の開放」など色々な面を含んでいると思う。


あと、これは初めてみたかもしれない。

>県内宿泊者割引
来館日の前日・当日に山梨県内のホテルや旅館等の宿泊施設をご利用いただいたお客様対象の割引制度です。予約クーポンや宿泊施設の領収書等を窓口でご提示ください。団体料金でご観覧いただけます。 (HPより抜粋)


正直、これで美術館に県外客がどれほど来るのかわからないが面白い取り組みだ。「観光」というものへの姿勢が県からして違うなと。県立だけど民間的な感じもする面白い美術館だね。



この美術館、常設展であるミレーの作品群もさることながら、こういう取り組一つとってもとても面白く感じた日だった。


<関連>
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「山梨県立美術館/201109山梨日帰り
・・・・この時に感じた事です。













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